どうも、田舎侍です。
前職で眼鏡屋のスタッフをしていました。
眼鏡屋の業務っていろいろあるのですが…
特に外せないのが視力検査!
※視力検査(正確には「視力測定補助」と言います。「検査」は医療従事者でないとできません!)
特に新学期が始まってしばらくすると、親御さんが学校の視力検査で引っかかってしまったお子さんを連れて来店されていました。
うちの子学校の視力検査で引っかかったみたいだから
メガネ買いに行かなきゃ😰
今回の記事では、お子様が「視力が悪い」と言われたときにどうしたらいいのか、「元眼鏡屋」の立場からお話しいたします。
・まずは眼科へ
・お子さんを怒らないで!
・まずは眼科へ
特に小学校低学年のお子さんの場合、まずは眼科を受診していただきたいです。
何で眼科行くの?
眼鏡屋の視力測定でいいのでは?
なぜかと言うと、眼鏡屋で行う視力測定に基づいて眼鏡を作成すると、必要以上に度数の強い眼鏡を作ってしまうことがあるからです。
人間の眼が持つ「物を見る機能」は、おおよそ6歳くらいまでに完成すると言われています。
その機能の一つに「ピント調節」があります。これは主に近くにある物を見るため、ピントを近くに合わせるための力で、特に子供はこの力を強く持っています。
(老眼はこの力が加齢によって衰えた状態のことを言います。よく「近視の人は老眼にならない」と言われますが、誰もがなります。)
この力は緊張状態になることで無意識的に働いてしまうため、測定の過程でお子さんの眼を緊張させてしまい、結果として本来必要な度数よりも強い値が出てしまうことがあるのです。
眼科では必要と認めた場合、ピント調節力を麻痺させる目薬を使って検査を行い、必要な度数を産出して「眼鏡処方箋」を作成してくれます。
これを眼鏡店に持参すれば処方箋通りに眼鏡を作成してくれますので、まずは眼科の受診をおすすめします。
「眼鏡処方箋」をもらってくればいいのね!
・お子さんを怒らないで!
これはお子さんの学年、年齢に関係なく思っていたことなのですが、視力測定(または検査)の結果を聞いて、お子さんを怒る親御さんが多いような気がするのです…。
ケースによっては仕方なかったりするんですね…
私自身もお子さんの視力測定を担当したことは何度もあるのですが、測定が終わった後に結果をお伝えすると、
「そんなに見えてないの!?」と、
お子さんを怒る方がけっこういらっしゃるんです(特にお母さんが多いですね)。
そんなに見えてないの!?Σ(-᷅_-᷄๑)
まず一言申し上げたいのは、
「お子さんのせいではありません。怒らないであげてください」
ということ。
人に限らず、動物の「眼」は遠くの物を見るのに適した構造をしています。
もちろんお子さんの眼も同様ですが、身体の成長と同時に眼も大きくなり、近視の状態になりやすくなります。
日本には「眼鏡を掛ける」ことに対して、良くないイメージを持つ価値観が根強く残っています。「裸眼で見える=一つのステータス」みたいなところもある気がします。
そんなことがあって、
「裸眼で見える方がいいのよ!
だから、子どもに眼鏡を掛けさせたくない!!」
と思う気持ちは理解できなくはないのですが、視力は自分だけの力でどうにかできる物ではありません。
また、怒られたことで「眼鏡をかける」ことにコンプレックスを持ってしまい、眼鏡をかけなかったがために視力矯正がうまくいかないこともあります!
「眼鏡をかけることは悪いことではないんです٩( ‘ω’ )و
むしろ、視力矯正という意味では必要な時もあります。」
もし「視力が悪い」と言われたら、適切な度数を処方してもらった上で、ぜひお子さんと一緒に眼鏡を選んであげてください。
そして、眼鏡をかけたお子さんの印象を褒めてあげてください。
眼鏡掛けてるからってかっこ悪いことではありません!
コメント